歴史に名を刻むダイヤモンドたち

ダイヤモンド鉱山

世界最大のダイヤモンドは、最初の分割で失敗したが2度目で成功した。

世界最大のダイヤモンドの原石は、南アフリカで採掘された「カリナン」で3,106カラットもありました、1カラット(ct)が200ミリグラムなので、換算すると621.35グラムにもなるものです。また大きさも、長さ101mm、高さ63.5mm、幅50.8mmもありました。

しかしダイヤは原石のままでは宝飾品にできないので、英国国王エドワード7世は、この原石をカットすることにします。 そこで白羽の矢が立ったのが、既に「エクセシオー」というダイヤモンドのカットに成功し「世界一のカット職人」の名声を得ていたオランダのジョセフ・アッシャーを中心としたアッシャー社でした。 ダイヤモンドは、非常に硬いことで知られますが、内部に歪みがあると、ある一点をつけば容易に砕けるという性質(へき開性)もあります。この点をついて原石を割ることをクリーピングといいますが、当時、その一点というのは、経験をつんだ技師にしかわからない微妙なものでした。

アッシャーは、「カリナン」のクリーピングの際、最初の分割は失敗してしまいます。そして極度のプレッシャーの中、2回目でクリーピングを成功させました。このときあまりの緊張のために失神してしまったという話も伝わっています。世界中が注目した世界最大のダイヤの原石を、英国王の依頼で割るわけですから、その心労は計り知れなかったことでしょう。 しかし、この成功により、アッシャー社は、非常な名誉も得ました。ダイヤモンドのトップブランドの地位を確立し、後の1980年には、この時の功績や、そのほかの永年の功績と信頼に対し、オランダのユリアナ女王から「ロイヤル」の称号を授けられ「ロイヤルアッシャーダイヤモンド」となったのです。

ダイヤモンド買取でも、この大変有名な「ロイヤルアッシャーダイヤモンド」ブランドの商品は、高品質で信頼が高いことから、高額査定が見込まれています。 アッシャーが苦労して生み出した「カリナン」のダイヤモンドたちは、9個の大きなダイヤモンドと96個の小さなダイヤモンドに姿を変えました。最大のカリナン1世は「アフリカの偉大な星」と呼ばれ、英国王室の王笏になっています。また、二番目に大きなカリナン2世は、大英帝国王冠に飾られています。それらは英国の式典などで用いられ、それ以外の時はロンドン塔の「クラウンジュエルハウス」に展示されていて、世界中からやってくる観光客を魅了しています。